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インプラント専門医の視点|インプラントはメーカーごとによってパーツが異なります。他院で治療を受けた方が困るケースと、その対策。

歯を失ってしまった

インプラント専門医の視点|港区・麻布・六本木・三田・赤羽橋・神谷町・虎ノ門のインプラント治療ブログ|[赤羽橋歯科・矯正歯科]

「以前インプラントを入れたクリニックが閉院してしまった」「上の部分が取れたのに、どこに相談していいかわからない」「他院に行ったら対応できないと言われた」—こうしたご相談を、当院でもお受けすることがあります。

実はこれ、インプラント治療特有の問題のひとつです。インプラントには国内外に多数のメーカーがあり、それぞれの製品はパーツの規格が異なります。スマートフォンのように、A社の充電器がB社には使えないのと似た構造です。治療を受けたクリニックや使用されたメーカーによって、その後の対応に大きな差が生まれます。今回はこの問題と、当院がストローマンインプラントを使用する理由についてお伝えします。

この記事でわかること

  1. インプラントメーカーの現状 —世界に何社あるのか
  2. メーカーが違うと何が問題なのか
  3. 他院のインプラントで困っている方が直面するケース
  4. 当院がストローマンインプラントを使用する理由
  5. よくあるご質問

インプラントメーカーの現状

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世界のインプラントメーカーは数百社以上にのぼるといわれています。日本国内で流通しているものだけでも、数十のメーカーが存在します。価格帯・材質・形状・表面処理・接続方式などがそれぞれ異なり、同じ「インプラント」でも製品の規格はまったく別物です。

大まかに分けると、長年の臨床実績と豊富なエビデンスを持つ「グローバルトップクラスのメーカー」と、比較的新しい・価格が安い・情報が少ない「それ以外のメーカー」があります。費用を抑えるために安価なメーカーを採用しているクリニックもありますが、その選択が将来の治療の継続性に影響することがあります。

インプラント治療は埋入して終わりではありません。上部構造(人工歯)の交換・修理、定期的なメンテナンス、万が一のトラブル対応など、長期にわたるアフターケアが前提の治療です。「どのメーカーを使うか」は、その後のサポート体制に直結します。


メーカーが違うと何が問題なのか

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インプラントのパーツは、大きく「インプラント体(骨に埋まっている部分)」「アバットメント(連結部品)」「上部構造(人工歯)」の3つから構成されます。このうちインプラント体は一度骨に埋入されると取り出すことが非常に難しく、基本的に生涯その製品と付き合うことになります。

問題はアバットメントや上部構造にあります。これらはインプラント体のメーカー・モデル・サイズに合わせた専用パーツを使用する必要があり、他社製品や別モデルのものは原則として適合しません。

パーツ役割他メーカー製との互換性
インプラント体骨に埋め込む人工歯根。チタン製。骨の中にあるため交換は困難
アバットメントインプラント体と上部構造をつなぐ部品原則として同一メーカー・同一モデル専用
上部構造(人工歯)実際に見える歯の部分アバットメントに合わせた製作が必要

つまり、インプラント体が骨の中に残っている限り、その後のパーツはすべて同一メーカー・同一規格のものを使用し続ける必要があります。これが「他院のインプラントには対応できません」と言われる主な理由です。


他院のインプラントで困っている方が直面するケース

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実際に当院へご相談いただいたケースをもとに、よくある困りごとをご紹介します。

  • 治療を受けたクリニックが閉院・廃業してしまった —担当医が退職・引越しや廃業によって連絡が取れなくなり、メンテナンスや修理を頼む先がない状態になってしまった。
  • 上部構造(人工歯)が外れたが、他院で「対応できない」と断られた——使用されているメーカーや規格が不明で、適合するパーツが見つからないため、どこに行っても対応できないと言われた。
  • メーカーが廃業・日本撤退してしまった——安価な国内外のメーカーの中には、数年後に事業を縮小・撤退するケースがあります。その場合、純正パーツの入手が困難になります。
  • どのメーカーのインプラントが入っているか本人が知らない——治療を受けた際にメーカー名・規格を説明されておらず、記録も残っていないため、現在の歯科医院でも調べるところから始めなければならない。
  • インプラントカードが発行されていなかった——正規のメーカーであれば手術後にインプラントカード(製品情報が記載されたカード)が発行されますが、これがない場合、後から情報を確認する手段がほとんどありません。

こうした状況に陥った患者様からご相談を受けるたびに、「治療を始める前にメーカーの情報をきちんと説明してもらえていれば」と感じます。当院では、使用するインプラントのメーカー・製品名・規格をカウンセリングの段階でご説明し、手術後にはインプラントカードをお渡ししています。


当院がストローマンインプラントを使用する理由

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当院ではストローマン(Straumann)インプラントを主に使用しています。以下にその理由を整理します。

ストローマン(Straumann)とは
1954年創業のスイスの医療機器メーカー。世界100か国以上で使用されており、インプラント分野において世界トップシェアを誇るグローバルブランドです。60年以上にわたる臨床実績と、1,000を超える査読済み研究論文に裏づけられたエビデンスを持ちます。

① 世界最高水準の臨床エビデンス

ストローマンインプラントは、世界で最も多くの臨床研究が行われているメーカーのひとつです。長期的な成功率・骨との結合率・合併症の発生率など、豊富なデータが蓄積されており、専門医が選ぶ根拠が明確です。「実績があるから安心」という感覚的な話ではなく、科学的なデータに基づいた選択です。

② 表面処理技術(SLA・SLActive)による高い骨結合率

ストローマンが開発したSLA(Sand-blasted, Large grit, Acid-etched)表面処理は、インプラント表面を微細な凹凸構造にすることで骨との結合を促進します。さらに進化したSLActive表面は親水性が高く、通常のSLAと比べて骨結合期間を短縮できることが示されています。

③ 世界100か国以上での流通——将来にわたるパーツ供給の安心感

ストローマンは世界中で広く使用されているため、万が一患者様が国内外に転居した場合でも、現地の歯科医院でメンテナンスや修理が受けられる可能性が高くなります。また、メーカーとしての規模・実績から、数十年後もパーツが安定的に供給されると期待できます。

④ 国内外の多くの専門医・大学病院が使用

ストローマンインプラントは、日本国内の多くの大学病院・専門クリニックで採用されています。当院のような専門医が連携する他施設においても使用されているため、万が一当院での対応が難しい状況が生じても、他の専門医への引き継ぎがスムーズに行いやすいという利点があります。

⑤ インプラントカードによる情報管理

ストローマンは手術後に患者様個人のインプラントカードを発行しています。このカードにはインプラント体のメーカー・製品名・サイズ・ロット番号などが記載されており、将来どの医療機関を受診しても、正確な情報をもとに対応してもらうことができます。

  • 60年以上の臨床実績と1,000件超の査読論文
  • SLA・SLActive表面処理による高い骨結合率
  • 世界100か国以上での流通・パーツ供給の安定性
  • 国内外の大学病院・専門医での広い採用実績
  • 手術後のインプラントカード発行による情報管理
  • 他施設への引き継ぎがスムーズ

インプラントは一度入れたら長期間— 場合によっては生涯 — 使い続けるものです。「どのメーカーを選ぶか」は、治療当日の費用だけで判断するのではなく、10年後・20年後のサポート体制まで含めて考えることをおすすめします。


よくあるご質問

Q: 他院で入れたインプラントのメーカーがわからないのですが、調べてもらえますか?

A: はい、可能な範囲で調べます。レントゲン撮影でインプラント体の形状・サイズを確認し、メーカーの特定を試みることができます。ただし、すべてのケースで確実に特定できるわけではありません。以前の治療記録やインプラントカードがある場合は、ご持参いただくとスムーズです。まずはご相談ください。


Q: 他院で入れたインプラントのメンテナンスや修理に対応してもらえますか?

A: メーカーと規格が判明している場合は、対応できるケースがあります。ただし、使用されているメーカーや製品によっては適合するパーツを入手できない場合もあります。まずはご相談いただき、可能な対応範囲をお伝えします。


Q: ストローマンは費用が高くなりますか?

A: 安価なメーカーと比較すると、材料費の分だけ費用は高くなります。ただし、インプラントは埋入後10年・20年以上使い続けるものです。長期的な安定性・パーツ供給の確実性・メンテナンスのしやすさを含めたトータルコストで考えると、信頼性の高いメーカーを選ぶことが合理的な判断になることが多いです。費用の詳細はカウンセリングでご説明します。


Q: インプラントカードとは何ですか?持っていない場合はどうすればよいですか?

A:インプラントカードとは、使用したインプラントのメーカー・製品名・サイズ・製造番号などが記載されたカードで、手術後に患者様にお渡しするものです。紛失した場合や発行されなかった場合は、治療を受けたクリニックへ問い合わせていただくか、レントゲン撮影でのメーカー特定を試みることになります。当院では手術後に必ず発行しています。


Q: インプラントを検討していますが、まず相談だけでも大丈夫ですか?

A: もちろんです。「どのメーカーを使っているか知りたい」「費用の目安を知りたい」「他院で断られたが対応できるか確認したい」という段階からのご相談を歓迎しています。CT撮影を含む精密な検査を行い、現在の状態と選択肢を正直にお伝えします。その場で治療を決める必要はありません。


当院は港区麻布十番・六本木・三田・赤羽橋・神谷町・虎ノ門・西麻布・元麻布・南麻布・麻布台エリアからアクセスしやすい立地にあります。「他院で入れたインプラントのことで困っている」「インプラントを検討しているがメーカーについて知りたい」という方のご来院をお待ちしております。

「他院のインプラントで困っている」
「どのメーカーが使われているかわからない」
「インプラントを検討しているが、まず話だけ聞きたい」
そんな方も、お気軽にご相談ください。

現在の状態を確認したうえで、できることとできないことを正直にお伝えします。その場で治療を決める必要はありません。

[赤羽橋歯科・矯正歯科] / 港区麻布 / TEL:03-6230-9900

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